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デイル・ターブッシュ

デイル・ターブッシュ ポエム


左の二つの星


遠い昔 夢に見たある世界 本当に信じることのできる世界

銀色の月の左に二つの星 目をこらして見ればきっと気づくはず

願えばいつも叶う場所 

バラ色の頬をした女の子たちと

星のように目を輝かせる男の子たちに恵まれた世界

毎晩 夢の中でそこへ行ったのを今でもよく覚えている

そう その世界はそんなに遠くない

杖の形をしたキャンディーの門をくぐって

レモンドロップの木を通る

日差しの中でシモツケソウが散ってゆく

ああ 私たちは跳ねて 転がって 大きな声でよく笑ったものだ

月の住人も聞いていたに違いない

けれど彼はただ笑って何も話さない

そして横腹が痛いほどに笑って

もうそれ以上笑えなくなったとき

新しい朝の日差しがバタースコッチの上に光を落とす

私は目覚めるために 慌てて家へと帰る

そして今 夜がやってくるときの私の驚きはどれほど悲しい事か

私の世界に内側から鍵がかけられてしまった

そう、そして静かなささやきが あの恐ろしい言葉を放つ

"お前はもう成長してしまった"

私は不意に泣き叫ぶ

"どうか僕を中に入れて 外の世界は嫌いなんだ 何もかも嘘ばかりだ"

"お前はもう成長してしまった、子供みたいに振舞うな 誰かに見られでもしたらどうするんだ!"

どうか戻って そこに居るのは知ってるんだ

そこに居るに違いない

そして 一緒にひとつになってあの世界へ戻るんだ

幼い頃の楽しみが見つけられるあの場所へ


デイル・ターブッシュ