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デイル・ターブッシュ

デイル・ターブッシュ

人間が大いなるものに抱かれていることに気付かされる、ピュアな創造力


 私たちは地球に生まれ、日々あたりまえのように陽の光を浴びている。朝には太陽が、夜には月が、天を仰げばそこにある。自然と共有していく時代~21世紀に入り散々謳われている言葉を創造によって強く表現している画家がデイル・ターブッシュである。

 今や彼の作品は展覧会のみならず、小説のカバーCDジャケットと、ギャラリーの枠を超え、その手の感触を伸ばしている。それも、人々が彼の操るピュアな光のマジックに感応している。


光に導かれるように出会った荘厳な風景と人生の「師」


 なぜ、ターブッシュの作品は、こんなにエネルギーに満ち溢れているのだろうか。

 1948年、ターブッシュはアメリカのシカゴ郊外に生まれた。3歳で南カリフォルニアのサン・フェルナンド渓谷に移住するのだが、その土地は自然にあふれ、彼の精神世界に私的な要素を大いに与えたことだろう。10代になると、持ち前の直感や創造力を発揮しはじめた彼は、すでに現在の作品に見られるような荘厳な風景を心に描くようになる。しかし、まだそれらを形にする術を、彼は持っていなかった。

 そんな折、一冊の絵本が彼の将来を決定づける。それはウォルト・ディズニーの「眠れる森の美女」だった。当時、各界で絶賛を浴びていた画家アイベン・ロール氏がそのイラストを担当していたのだ。彼のイラストは、ターブッシュの心を一瞬にして捉えた。以来、アイベンロール氏を目標に掲げ、画家の道へと走り出したターブッシュ。遠く子供の頃あこがれていた風景は光を放つ未来へと重なっていったのである。


アーティストとして

活力に満ちたデザイナーの仕事から画家の生活へ


 独学で絵画の道を進んでいたターブッシュであったが、デザインの仕事に携わることにより、美術界の第一線で腕を磨くことができた。大手レストランチェーンの仕事で、彼の仕事は広く知れわたることとなり、ターブッシュ自身が描いた店内の壁画も賞賛され、ビジネス界で成功を収めてゆく。また、その魅力的なキャラクターでモデルとして活躍したこともあり、瞬く間に活動の場を拡げていった。実際、手がけた3000以上の建物のインテリアは、どれもスタイリッシュで気品にあふれている。そう、彼は自分のエネルギーを100%出し切っていたかに見えた。

デイル・ターブッシュ画伯がデザインしたレストラン[REMICS RESTRANT] 完成したダイニングルーム

光が躍動し、息づく画面に酔う幅広いファン層

 しかし、1990年代に入ると、画家として、さらに高いハードルを自らに課す。歴史を感じる町並みが魅力的なサンンタ・フェに赴き、絵画への情熱を解き放つのだった。絵画に専念するターブッシュの究極の夢の形はここにあった。

俳優ジョン・ウェインからの手紙と送られた画集

 夢を実現したターブッシュは、今や驚異的な早さでファンを増やし、作家や実業家、歌手などあらゆる業界にコレクターを持つ。そのひとり「聖なる預言者」の著者、ジェイムス・レッドフィールド氏は、ターブッシュについてこう語っている。

 「自然界の姿を認識する瞬間~私たちが感じる絶頂間、圧倒されるような感覚の刹那を、ターブッシュは再現してみせる天才に他ならない。いつの日か将来、私たちすべての人間は、信じがたいほど美しく、光が躍動し、きらめくさま、そういう世界の真の姿を目にすることになるだろう。その夢幻の光景の1コマを、まさに今、デイル・ターブッシュは私たちに描き出し、見せてくれているのだ。」

 ターブッシュは現在カリフォルニアに暮らし、今まで以上に活動の範囲を広げている。版画による作品でも、彼のダイナミックで詩的なイメージは変わらず存在感がある。「アーティストとして自分がどう成長していくのか楽しみ」と語る彼は、今日も淡々と、そしてたぐいまれな序ぷ熱をこめて、キャンバスに生命の喜びを描くのだ。


デイル・ターブッシュ画伯と著名人たち


※本文に出てきた方々のご紹介

アイベン・ロール。
1916年ニューヨークに生まれ13歳でフランスにて初めての展覧会。
21歳の時、自転車でアメリカ大陸横断。水彩画42点を描く。
22歳の時、ニューヨークにて初めて個展を開催。以降、毎年個展を行い1940年メトロポリタン美術館でも永久保存版として水彩画1点を購入した。
27歳から2年間、海軍徴兵され空いた時間に210点の油彩を書く。
1951年にウォルト・ディズニー・スタジオで背景及びカラーリストとして、当時喝采をあびた映画「眠れる森の美女」を始め、10本の映画を手がける。
初期の作品は写実的であったが、独自のスタイルで水彩画、油彩画、ペン画を制作する。またその後、シルクスクリーンの制作も始める。
ジェイムス・レッドフィールド
大学で社会学修士とカウンセリングの教育学修士を修了し、感情障害を持つ青少年のセラピストとして働く。ペルーを旅していたときに聞いた話をもとに自費出版した『聖なる予言』が世界的ベストセラーとなり、一躍脚光をあびるも、妻サリーとアラバマで静かに暮らしている